大きなダイニングのある家
・敷地面積  460.28u(139.23坪)
・延べ床面積 164.64u(49.8坪)*小屋裏除く
・木組みを生かした真壁・大黒柱のある家(柱は7寸・5寸を基準に使用している)
・外壁・内壁は左官仕上げ(漆喰)
・全て無垢材・接合部は込み栓(木栓)を使用。
・キッチンセット・家具・建具などの造作は建て主の身長・利用目的に合わせて設計し、大工・建具職人による造作とした。
台形状の細長い敷地には盆栽コーナーと月山などの庭が作られ、半分は荒野になっていました。
・当事務所による敷地調査(目視、測量)
・地盤会社による地盤保障の検査後、開発許可の申請を行った。
・所有者条件が決められていたので申請を行った。
・浄化槽補助金の申請・42条2項道路に関する減免の申請固定資産税・都市計画税 減免申請(調査)書の申請を行った。

・敷地にあった植木や草花、盆栽など全て一時移植。
・土地の分筆、塀や排水溝など開発行為に基づいた工事を行った。

・土地の開発計画の時点では施工会社未決定だった為、工事業者は分離発注とした。
行政に補助金制度は無いか、特殊な区分がないかの問い合わせを行います。
協議を重ねることで、補助金の利用、工夫・検討すれば当初、建築が難しいと回答を得たことも許可になることがあります。 
造成後、建築本体の工事業者決定。見積り調整を経て、間取りの決定。
工事請負契約後〜基礎工事の間、大工による墨付け・手刻みが始まる。
40坪でおおよそ2か月程度。
構造材や造作全てが手刻みで行われます。
柱梁などの構造材は墨付けから刻みまで2〜3ヶ月。墨付けは大工棟梁が設計図を見ながら一人で行ないます。
吹き抜け部分の太鼓梁は継ぎ手無しの6m。5寸(150角)・7寸(210角)の柱で屋根+2階からかかる荷重をしっかりと支えます。更に、直交して渡り腮で水平力の力を支えます。図面通りに刻みが進んでいるか確認しに行きました。
2009年7月24日配筋検査。
住宅保障機構が運営する住宅瑕疵担保責任保険「まもりすまい保険」の第1回目の検査。
設計者、施工者が立会い、保険法人から派遣された方が第三者の立場で検査を行います。
2009年8月11日上棟式
離れの和室。平屋部分は先に棟があがり、屋根を支える「垂木」を取り付けているところ。
上棟3日前から大工さんが入っています。
上棟日は他所の現場から大工や他の職方の応援が入ります。この日は駆けつけた大工5人。
真ん中あたりに見えるのが八角形をした7寸の桧大黒柱。屋根の垂木がかけ終わった頃に大雨。
10m四方もあるビニールシートを急いでかけていました。






夕方5時頃からはじまった上棟式。

料理は建て主さんのご親戚も集まり手作りのお料理。
揚げ物、お造り、煮物、赤飯と色々。
お隣に住む建て主のお父様が大根の煮物を作って来られました。
足利の地酒にお赤飯、神様に捧げたつきたての御餅が振る舞われます。
2009年9月4日
屋根の板金を60代のベテランの職人が張っています。
既製品ではないため、一つ一つ折り曲げています。炎天下での作業は大変ですが、この日は曇り。
2009年10月2日
大工と建具職人。玄関扉を製作中。
お母様が洋裁をなさっているそばで勉強や遊びをしてお育ちになった奥様。
洋裁のテーブルは大きくてそのテーブルは洋裁モノや子供たちが本を読める場もとれて便利だったそう。
懐かしい思い出のある洋裁テーブルを再現しました。
家族にとって「暮らしの中心になる大きなダイニングテーブルのある家」がこの家のテーマです。
竣工後、坪庭に竹を植えたり少しずつ植栽を増やして居ます。
盆栽の展覧会に出品し賞を取るなどされているお父様の為に、盆栽コーナーを設えました。
益子焼の花瓶を飾る棚も設けました。
ご依頼から、「宅地開発申請〜設計」を経て2年かけての竣工です。
HP Topへ戻る
Copyright(c)2023 KOBAYASHI Teruko Architecture, and Design All Right Reserved